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六甲山のキノコ展2019(兵庫県立御影高等学校)

1 主旨

    数多くのキノコ標本と写真を用いて、六甲山のキノコの多様性を迫力たっぷりに展示します。この展示会は、兵庫県立御影高等学校の環境科学部(通称:キノコ部)を中心として、 兵庫きのこ研究会および当館が共同で開催しています。この展示は、平成21年から今年で11回目のとなりました。毎年の研究や標本収集を重ねて、少しずつ研究成果などが追加されています。 六甲山には、多数の種類のキノコが生育していますが、身近な自然のいきものですが、その多様性はあまり知られていません。 今回の展示では、これまでの御影高等学校と兵庫きのこ研究会による調査の結果、四季を通じて採取した標本約600種700点余りを得ることができました。 これらをテーマ別に展示いたします。これだけの種類のキノコが一堂に展示される機会は、国内はもとより海外でもほとんどありません。 この標本は、凍結乾燥と特殊樹脂の含浸といった特殊な技法を用いて製作されており、生育時と近い状態で保存することができます。
 展示では、特殊な処理を施したキノコの標本に加えて、生態写真を100点製作しました。標本になると、どうしても色や形が変形してしまいがちですが、標本と併せて写真を見ることで新たな発見があると思います。これ以外にも、毒キノコや菌のタイプ別にみた出現パターンや生態についてもご紹介いたします。展示に活用するキノコは、よく見られる種類やきわめて希少なものなどに区分して配置するほか、その特徴や発生時期、気温や雨量との対応関係に関する研究成果の報告、また人間生活や文化との関わりなどを含めた解説パネルを展示します。体験コーナーとして、4種類のキノコの香り体験コーナーも設けます。また、部員による一押しキノコもピックアップしました。こうした展示を通じて、六甲山のキノコの高い多様性を県民に知ってもらうと同時に、野生のキノコの面白さを伝え、身近な自然の豊かさを実感してもらうことを目的としています。


2 展示概要

(1)期 間:平成31年2月11日(月・祝)~5月31日(金)
(2)場 所:兵庫県立人と自然の博物館 2階ひとはく多様性フロア 企画展示室
(3)主 催:兵庫県立御影高等学校・兵庫県立人と自然の博物館
(4)協 力:兵庫きのこ研究会、神戸市立森林植物園

3 主な展示物
 神戸市北区に位置する六甲山系・再度公園(修法ヶ原)において、平成20~30年に採集したキノコを特殊処理した含浸標本および樹脂封入標本について、約600種類、約700点を展示します。六甲山で特徴的な4種類のキノコの匂い体験コーナーもあります。野外で撮影された100点のキノコ生態写真もパネル展示します。
※代表的な種類: ヤマドリタケモドキ、ヒトクチタケ、マツカサタケ、サンコタケ、スッポンタケ等
※珍しいものとして、国内でも数件しか確認されていない「セイタカノウタケ」や「ワカクサウラベニタケ」、
「イカタケ」、「ヤグラタケ」をはじめ、大型のキノコ「ハナビラタケ」、「マイタケ」などを展示
※キノコの写真や標本を使ったジオラマ、においの体験コーナーも設置

rokko_kinoko2019.png←クリックすると大きくなります


4 問い合わせ先

 兵庫県立人と自然の博物館 自然・環境マネジメント研究部 主任研究員 三橋弘宗
 



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