| 交通アクセス | サイトマップ |
文字サイズの変更

恐竜化石発掘の情報(第五次・第六次発掘調査)

2010年度第五次発掘調査

2010年10月22日 『第5回 丹波恐竜化石発掘等連絡調整協議会を開催しました』

<趣 旨>
丹波市山南町の篠山層群から産出した恐竜化石の発掘調査について、第五次となる今年度発掘調査を行うにあたり、「丹波恐竜化石発掘等連絡調整協議会」において協議を行いました。

2010年11月 9日 『第5次丹波恐竜化石発掘重機吊下』

丹波市山南町の第五次篠山層群恐竜化石発掘調査のため、発掘現場に重機を搬入しました。

2010年11月10日 『第5次丹波恐竜化石発掘岩盤掘削開始』

第五次篠山層群恐竜化石発掘調査にむけ、保護層(コンクリート)の撤去と岩盤掘削作業が始まりました。

2010年12月11日 『第5次丹波恐竜化石 ボランティア発掘作業開始』

第五次篠山層群恐竜化石のボランティアによる発掘作業が始まりました。 第五次発掘調査は、第四次発掘調査終盤に発見された竜脚類ティタノサウルス形類の「胴椎」と思われる化石周辺を発掘し、まだ見つかっていない部位の発掘をめざしています。本日からボランティアの方々も参加して、手作業による発掘作業を来年の2月15日(火)までの予定で行います。

2011年1月7日 『曲竜類(鎧竜)の歯の化石の発見について(記者発表)』

2011年1月7日(金)、新たに判明した化石について、兵庫県立人と自然の博物館大セミナー室で記者発表を行いました。

edomont400.JPG1 趣旨

  丹波市山南町上滝の篠山層群において第4次発掘調査(2009.12~2010.3)で採取された岩屑をクリーニングした結果、曲竜類(鎧竜)の歯の化石が産出しました。

  曲竜類における前期白亜紀の歯の化石の発見は、日本では初めてです。

2 内容
(1)分類:鳥盤目 装盾亜目 曲竜下目
(2)産出化石:曲竜類の歯1点(長さ3.7mm 高さ5.7mm 幅2mm)
(3)産出層:篠山層群下部層(現在の大山下層)
(4)産出地点:丹波市山南町上滝 丹波竜発見地
(5)発見経緯:篠山市主催の体験発掘会(2010年10月23日・西紀支所)に参加した小学生により発見。人と自然の博物館でのクリーニングの結果、曲竜類(鎧竜)の歯の化石と判明した。 ※この体験発掘会には第4次発掘調査で採取された岩屑が使われた。

(6)学術的見解:
① 篠山層群から、これまでの竜脚類や獣脚類等に加え、新たに曲竜類の恐竜化石が発見されたことにより、今後、さらに多様な恐竜化石が発見されることが示唆される。
② 曲竜類における前期白亜紀の歯の化石が発見されたのは日本初
   (国内発見の曲竜類化石は3例)
  ・富山県富山市 産出層:手取層群(前期白亜紀) 足跡
  ・北海道夕張市 産出層:蝦夷層群(後期白亜紀) 頭骨の破片
  ・熊本県御船町 産出層:御船層群(後期白亜紀) 歯
(7)その他
  歯の化石は、2011年1月8日(土)~10日(月・祝)の3日間、人と自然の博物館「3F 丹波の恐竜化石コーナー」において一般公開いたします。

2011年1月8日 『第5次丹波恐竜化石 ボランティア発掘作業再開』

篠山層群恐竜化石のボランティアによる第5次発掘作業が再開されました。第4次発掘調査で出た「胴椎」は石膏で固めた布で保護して取り出し(プラスタージャケット)、機材といっしょに運び出す予定です。

2011年2月15日 『第5次丹波恐竜化石 発掘現場記者発表』

篠山層群恐竜化石第5次発掘作業が大詰めを迎えました。胴椎につぐ、比較的大きい化石が発見されました。部位の特定はまだです。予定していた作業終了時期を1週間程度延長することとなりました。

2011年3月30日 『丹波の恐竜化石第5次発掘調査について 結果報告』

2006年8月に丹波市山南町の篠山層群から産出した恐竜化石の発掘調査について、第5次となる今年度の発掘調査を終了いたしました。

<第5次発掘調査>

1 発掘面積 30㎡

2 発掘調査日数 12月11日(土)~2月20日(日)のうち61日間

3 確認された化石の点数 4,751点

4 主に発見された化石
 ① 竜脚類の胴椎椎体 1点(長さ15cm 高さ13cm はば19cm)
 ② テリジノサウルス類の歯 1点 (長さ3.5mm 高さ7.0mm はば1.8mm)
 ③ 歯 38点 ・竜脚類 10点 ・獣脚類 11点 ・鳥脚類 10点 ほか不明

2011年度第六次発掘調査

2011年5月12日 『 ひとはく 恐竜・化石プロジェクト中間報告書

cover.jpgひとはく 恐竜・化石プロジェクト 中間報告書

2011年6月4日 『丹波竜第5次発掘調査報告会』

2011年6月4日(土)、第5次発掘調査報告会を丹波竜化石工房ちーたんの館で行いました。   

(1) 開会・あいさつ・来賓あいさつ

(2) ボランティア顕彰式

(3) 講演「恐竜化石発掘報告」 講師:三枝春生 主任研究員

発掘ボランティア 参加人数(のべ) 466名(登録57名) 

★これまでに発見された化石
     獣脚類 3種類(ティラノサウルス類、テリジノサウルス類、その他獣脚類)
     鳥脚類 1種類
     角竜類 1種類
     竜脚類 1種類
     曲竜類 1種類 計7種類が確認されています    確認された化石 4,751点

2011年7月15日 『県立丹波並木道中央公園産出の恐竜化石について』

2011年7月15日(金)、県立丹波並木道中央公園産出の恐竜化石とその発掘調査について記者発表を行いました。

1 趣旨
 県立丹波並木道中央公園において昨年9月に採取した岩塊をクリーニングした結果、鳥に近縁な恐竜(デイノニコサウルス類)の部分骨格の化石が発見されました。この化石は、恐竜から鳥への進化を解明する上で貴重な資料となることから、骨格の残りの部分を探すために、丹波県民局の協力を得て現場保全の措置を行うとともに、7月19日(火)から31日(日)にかけて同公園内において発掘調査を行います。なお、発掘調査は非公開とします。

2 内容
(1) 分  類  竜盤目 獣脚亜目 デイノニコサウルス類
(2) 産出化石 ほぼ完全な前肢骨格および膝関節周辺の後肢骨格
(3) 産出地点 県立丹波並木道中央公園管理棟近傍(篠山層群下部層、現在の大山下層)
(4) 発見経緯 県立丹波並木道中央公園の前指定管理者の依頼により篠山層群をしらべる会(ひとはく連携活動グループ)が体験発掘に使用可能な公園内の岩屑の調査を行い、その過程で同会の松原薫・大江孝治両氏が今回の化石を含む岩塊を2010年9月18日(土)に発見した。

3 学術的意義
(1) 変形のない前肢骨格化石は、鳥に進化する前段階の恐竜の前肢の機能を解明するうえで貴重な資料。今後の発掘調査で骨格の他の部分が発見されれば恐竜から鳥への進化を解明する資料としての価値がさらに高まる。
(2) デイノニコサウルス類の骨格化石の国内産出は福井県勝山市産についで2例目。しかし、今回発見の前肢は福井の物よりもはるかに保存がよい。極めて保存状態の良い化石が発見されたことから、篠山層群の恐竜化石含有層としての重要性がさらに高まった。

本日発表した化石は、7/16(土)から8/31(水)まで、ひとはく3階 丹波の恐竜化石コーナーにおいて展示します。

namiki_s144331.jpg<参考図> 図・写真の無断転載禁止


★感謝状贈呈式★

 記者発表の行われる前に、今回の化石発見者の大江さま・松原さまと篠山層群をしらべる会に対し、岩槻館長から感謝状が手渡されました。

2011年 7月20日 『県立丹波並木道中央公園 発掘作業開始』

7月19日(火)から予定しておりました発掘調査は、台風6号の影響により、7月20日(水)から開始しました。なお、発掘調査は原則非公開としております。

2011年9月30日 『県立丹波並木道中央公園の発掘調査結果について』

 2011年9月30日(金)、県立丹波並木道中央公園の恐竜化石発掘調査結果について記者発表を行いました。   

1 趣旨

 県立丹波並木道中央公園における工事残土の発掘調査を本年7月20日(水)から同月31日(日)までの期間実施しました。その結果、恐竜の四肢骨を含有する砂岩岩塊2点、小型脊椎動物骨破片を含む砂岩岩塊1点、トカゲ類部分骨格を含む泥岩岩塊1点が残土中より産出しました。これにより、昨年発見の物も含めると恐竜を含む岩塊は4個あり、3個体分に相当します。これら化石含有岩塊の存在および公園造成地の工事記録からみて、脊椎動物化石を複数含有する砂岩層および泥岩層が同公園内に存在する可能性があるといえます。

2 内容
(1) 発掘実施期間  2011年7月20日~同年7月31日(12日間)
(2) 発掘実施地点  県立丹波並木道中央公園管理棟南ののり面直下
(3) 発掘面積     約280平米
(4) 発見された脊椎動物化石含有岩塊
   デイノニコサウルス類の後肢(脛骨、腓骨、中足骨)を含有する砂岩岩塊(25cm x15cm x15cm)、
    基盤的ネオケラトプス類の部分骨格(前顎骨、大腿骨、肋骨)を含む砂岩岩塊 25cm x15cm x10cm)、
   小型脊椎動物の骨片を含む砂岩岩塊1個(15cm x5cm x5cm)、
   トカゲ類の部分骨格を含む泥岩岩塊1個(15cm x10cm x8cm)

3 意義
(1) 公表済みの2010年発見のデイノニコサウルス類と今回の物は同一個体である可能性あり。クリーニングの結果、2010年には基盤的ネオケラトプス類の部分骨格(肋骨と椎骨)も発見されていたことが判明。それと今回発見の物は別個体。従ってデイノニコサウルス類1個体、基盤的ネオケラトプス類2個体が埋まっていたことになる。これら岩塊は全て公園の造成で生じたもので、篠山層群下部層(現在の大山下層)由来。公園内に化石密集層が伏在する可能性大。 
(2) 2007年篠山市宮田発見の基盤的ネオケラトプス類の前顎骨と今回の物は酷似。同一種である可能性大。

発見された化石は、10月1日(土)から10月30日(日)まで、ひとはく3階 丹波の恐竜化石コーナーにおいて展示します。

2011年10月26日 『第6回 丹波恐竜化石発掘等連絡調整協議会を開催しました』


<趣 旨>
丹波市山南町の篠山層群から産出した恐竜化石の発掘調査について、第一次~五次調査の成果と意義を報告し、今年度第六次の発掘調査を実施するにあたり、「丹波恐竜化石発掘等連絡調整協議会」において協議を行いました。

第6次発掘調査の予定について

 1 発掘面積:4㎡
 2 発掘準備工期:2011年11月2日~同年12月10日
 3 発掘期間:2011年12月11日~2012年1月31日
 4 発掘場所:丹波市山南町上滝の篠山川河岸の民有地

2011年11月2日 『第6次丹波恐竜化石発掘調査掘削開始』

第6次篠山層群恐竜化石発掘調査にむけ、発掘場所の掘削作業が始まりました。

640pa.jpg発掘場所遠景

2011年12月11日 『第6次丹波恐竜化石発掘調査ボランティア作業開始』

第6次篠山層群恐竜化石発掘調査のボランティアによる作業が始まりました。

2012年3月1日 『丹波の恐竜化石第6次発掘調査結果について』

2012年3月1日(木)、丹波の恐竜化石第6次発掘調査結果について記者発表を行いました。   

1 趣旨
 2006年8月に丹波市山南町の篠山層群から産出した恐竜化石の発掘調査について、第6次となる今年度発掘調査を終了しました。今回の発掘調査結果と産出した化石は次のとおりです。

2 内容
 (1) 発掘実施期間      2011年12月11日~2012年1月15日(うち25日間)
 (2) 発掘実施地点      5次までの発掘箇所の東方約10mの地点
 (3) 発掘面積         約7平米
 (4) 確認された化石の点数 竜脚類の歯2点、カエル類分離骨等4点
 (5) ボランティアの数     のべ139名(登録数31名)

3 意義
 (1) 今回発見された2点の竜脚類の歯のうち、一点はこれまで篠山層群で発見されたものの中では最小であり、子どもの竜脚類である可能性がある。 
(2) これまでの発掘及び研究成果に基づく学術論文の投稿により新種である「丹波竜」の名前を学術的に早期に確定させる。

恐竜化石発掘の情報にもどる


Copyright © 1992-2023, Museum of Nature and Human Activities, Hyogo, All Right Reserved.