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収蔵資料スペシャル企画「標本のミカタ~コレクションから新しい発見を生み出す~」2022年度・第4回「いろんな地域のマイマイカブリを比較してみよう」

企画展の解説動画を作成しました(2023/3/17 掲載)




1 主旨(いろんな地域のマイマイカブリを比較してみよう)

 ひとはくには、200万点を超える標本が収蔵されており、その半分以上は、昆虫の標本です。収蔵標本には、世界各地に生息する様々な種の標本がある一方、同じ種の標本もたくさん含まれています。なぜ、同じ種類でもたくさんの標本を集めるのでしょうか?生物は一個体一個体がユニークな存在です。また同じ種類でも、場所が違えば、異なる姿形をしている例もたくさん知られています。同じ種の標本をたくさん集めて比較することが、新発見をもたらすこともあります。
 今回の標本のミカタでは、コウチュウの1種マイマイカブリの地理的変異を紹介したいと思います。日本全国に生息し、カタツムリを食べることで有名です。翅が融合して飛べないため、地理的に離れた個体群と交配することが少なく、そのため、地域ごとに独特の進化をしています。とくに頭部の形態(頭の太さ)によって餌の食べ方が異なることが知られています。実際の標本を見ながら形態と生態の関係について解説します。

2 実施概要

 (1) 開催日
  令和5年3月12日(日)
 (2) 場所
  兵庫県立人と自然の博物館 コレクショナリウム1階展示ギャラリー
 (3) 展示物
  昆虫標本箱 7箱(標本 約400点)
 (4) 研究員によるコレクション解説
  当日14:00~14:30(事前受付不要)

3 展示標本の紹介
specimen2022-4_1.jpg
ホンマイマイカブリ(写真左)
 複数亜種に分けられているマイマイカブリの基準亜種。西日本を中心に分布している。
サドマイマイカブリ(写真右)
 新潟県佐渡島のみに分布している、固有亜種。頭部と前胸部が短く、太く発達している。

4 担当

 兵庫県立人と自然の博物館
  自然・環境マネジメント研究部 研究員 京極 大助
  自然・環境評価研究部 主任研究員 山崎 健史


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